東京大学・日向太郎教授より,国際ワークショップと国際セミナーのお知らせが参りました.古典文献学研究会のHPと合わせてご覧ください.
国際ワークショップ「古代ローマにおける文化革新と逍遥」
【日時】2020年3月4日(水)16:30〜19:00
【場所】成城大学 3号館3階大会議室
【使用言語】英語
【趣旨】本ワークショップでは、イタリアから招いた2名の専門家に古代ローマ文化についての研究報告をしてもらい、参加者と討議を行います。ロザーティ氏の報告では、帝政初期の詩人オウィディウス(43BC - 17AD)に焦点を当て、彼が古典古代の詩人中、最も「近代的」とみなされる所以をその文業と生き方を通じて論じます。もうプリーガ氏の報告では、思考や創作の場として古代ローマで重要視された「逍遥」について論じ、ラテン文学作品における散歩の表象について検討を加えます。
【プログラム】
16:30〜 戸部順一(成城大学学長)開会のことば
16:35〜 日向太郎(司会・東京大学教授) 趣旨説明
16:45〜17:30 ジャンピエーロ・ロザーティ氏(ピサ高等師範学校教授)(研究発表・その1)「オウィディウスと欲望の劇場」(Ovid and the theatre of desire)
17:30〜18:15 ドナテッラ・プリーガ氏(シエナ大学文学部准教授)(研究発表・その2)「散歩術−ラテン文学における逍遥−」(The art of walking: An excursus in Latin literature)
(休憩)
18:30〜19:00 質疑応答・討論
案内資料
国際セミナー「現代に生きる古典古代 −学校と別荘−」
【日時】2020年2月28日(金)16:30〜19:00
【場所】成城大学 3号館3階大会議室
【使用言語】英語
【趣旨】古代ギリシア・ローマに発する古典古代文化は西洋のみならず非西洋の世界にも広がるグローバルな文化となったが、現代世界とどのように関わっているのか。本セミナーでは、イタリアから2名の専門家を招聘し、1つは古典古代の言語と文化が現在のイタリアの学校というローカルな現場でどのように教えられ伝承されているのかを、もう1つは古代ローマ人の間で流行した別荘生活がいかなる意義を有し、現代のライフスタイルにどのように継承されているのかを報告してもらい、参加者と討議を行います。
【プログラム】
16:30〜 戸部順一(成城大学学長)開会のことば
16:35〜 長神悟(司会・東京大学名誉教授)趣旨説明
16:45〜17:30 ドナテッラ・プリーガ氏(シエナ大学文学部准教授)(研究発表・その1)「過去の行く末−現代イタリアの学校における古典語および古典文化の教育について−」(The future of the past : ways and forms of teaching classical languages and cultures in present-day Italian schoools)
17:30〜18:15 ジャンピエーロ・ロザーティ氏(ピサ高等師範学校教授)(研究発表・その2)「古代ローマと別荘生活の発明−現実の神話化と権力の幻想−」(Ancient Rome and the invention of the modern villa-life : mythicization of reality and fantasies of power)
(休憩)
18:30〜19:00 質疑応答・討論
案内資料